講師
不正咬合(機能的)の治療は干渉などによって引き起こされる。
ヒトの下顔面の成長は上顎骨の下降に伴う上顎大臼歯部の咬合平面の水平化と咬合高径の増加に対して常に下顎は神経筋機構や口腔周囲筋の働きによって前方回転し、下顎位を適応させることによって進行させている。
臼歯部咬合を変化させ、下顎の回転を起こさせる。
不正咬合治療のためのGEAWを用いた矯正治療の考え方。
■咬合治療の概念
額顔面頭蓋の進化的背景
額顔面骨格の成長における
動的バランス
■ヒトの額顔面骨格多様性
ClassⅠ~Ⅲ 霊長類はほとんどバリエーションはないが、ヒトは多様性。
それは臼歯部咬合平面が原因となっているのでは?という考え方。
■体幹の直立化に伴う姿勢の変化
頭蓋の環境要因が変わり、2足歩行を始めた。額顔面骨格の姿勢形態変化に伴う頭蓋角の変化。
つまり下顎位は非常に不安定
顎の前後径が短くなることによって、頭蓋角の屈曲。顔面頭蓋の垂直化。
→Hiverticalは垂直化が大きくおこったひと。
霊長類は犬歯がⅢ級になる。これは獲物を捕らえる為。Ⅰ級だと獲物をとりのがしてしまう。
霊長類の下顎位保持機構と人類の比較
1。犬歯ストップ →人類は犬歯ストップをなくした
2。骨突起による支持(下顎頭が広報にいかない)→骨突起支持はない
3。咬頭嵌合 →不安定
4。咬合(咬合平面)がフラット →低くなった。急峻になった
→上顎骨の成長方向の変化 垂直方向へ変化した。
■成長発育からみる咬合構成要因
乳幼児→成人。霊長類と違い人類は変化していく。頭を上げ、下顔面部が垂直方向にせいちょうしていく。
そして霊長類はOpen Arch:横には動かない、 人類はClosed Arch。
■新生児
顎顔面部は20%以下、頭蓋部の成熟度は50%、
最も歯ぎしりするのは3歳くらい。咬頭傾斜がなく、歯ぎしりしやすい。
それができない場合は夜泣きやおねしょにつながる場合もある。
そこから乳歯が萌出し、垂直的成長をし、咬合平面の変化と咬合機能の発達と適応。
→下顎の適応
乳歯列の後方に第一大臼歯が萌出してくる→下顎頭の成長と下顎の前方回転
6~14歳の間に咬合平面はフラットになってくる。MPも平坦化していくる。
乳前歯萌出から臼歯部萌出→下顔面の開大 →咬合平面の平坦化→下顎の前方回転→下顎頭の成長。 →臼歯咬合状態の変化によって多様性が出てくるという考え方。
上顎骨が下降→高径の増加→下顎の適応。適応がないとopenbiteになる。
先生の考えでは顎は前方に成長するのではなく、垂直に成長するという考え方が大事。
咬合高径を上げる量を測定し、乳臼歯にレジンキャップを装着する。交換するまそのまま。
Ⅱ級の場合メタル。
■歯胚の叢生
新生児の上顎乳歯列から観察すると乳歯歯胚は叢生状態。そして吸うことによって機能を起こり、そして良い位置になってくる。
上顎前歯永久歯歯胚も乳歯の下に捻転して入っている。
■垂直的成長方向への不調和を発見する。
上顎3萌出スペース不足→上顎前歯前突させる+大臼歯部高径を上げる→側方歯群の萌出。
上顎大臼歯部の咬合平面の変化。UOPがどんどん変化してくる。
FH-OP :下顎の前後的位置に帯する咬合平面の影響。
咬合平面の急傾斜→下顎の後退 、下顎の開大
咬合平面の平坦化→下顎の前方回転
UOP-SNA
タナカミドリ:Toronto canada,
Steep occlusal plane → Retrognathic mandible、classⅡ、
Flat →Ⅲ
High vertical(HV): この場合は上顎steepにする
Low vertical(LV): LV Open、
adaptable and changeable。
S-N-5は不変。5を中心として前方、後方。
MVSO system:脳頭蓋ていの前後的ディメンジョンを展開
上顎骨ー鋤骨ー超頸骨ー後頭骨系。 超蛍光灯軟骨結合が関節を形成し動的バランスに寄与
TMHC system:頭蓋顔面の垂直的ディメンジョンを構成
側頭骨ー下顎骨ー舌骨ー鎖骨系
顎関節、頭蓋関節、舌骨を中心とする筋肉系の自由運動によってクビの旋回運動、あがく運動、あたま位姿勢維持のために動的運動を行う。
側頭骨と下顎骨は筋肉と「ガッ」と付着している。つまり下顎が動くということは側頭骨もリンクしているということ。 そしてクビが傾いた方の方があがる。
側頭骨は蝶形骨、後頭骨の間にあり、Sliding jointしている。
キューピット反射:頭をふって、短い首を回転させる。
そして片側の咬合高径の増加は下顎を後方に偏位させる。f
吸い口:f
■顎顔面の垂直的高径と成長発育
上顎骨は軟骨部に添加が起き成長していく。という考え →佐藤教授は蝶形骨の角度の方に注目した。そして前頭骨の成長によって上顎骨の成長発育方向が変化していくr。前方、回転、垂直。そしてそれらの複合。
下顎の成長と下顎の回転。Rickettsはcentralcoreのことを言って、そして渦を巻くように成長していく。EVApoint:作図上でてくる。そしてその回転半径が小さいヒト、大きい場合によって変化してくる。
Tangent Law(Page):接線の法則1952。 下顎の回転と歯軸の関係。機能面に対して90°になるのが一番効率がよい。 牛は前歯がない。
High mandibular plane angleの考え方
ClassⅡ:後方か移転。lowvertical、ClassⅢ:前方か移転のhighvertical
■不正咬合(要因)はこの5つのみ。
早期接触、咬頭干渉、咬合干渉、咬合支持喪失、前歯部の干渉。
そしてこれらが何故おこっているのかを考える。それが根本課題。
早期接触:習慣性閉口路上。回避運動を誘発する。咬合紙で確認
咬頭干渉:生理的下顎位での下顎頭の回転運動に影響。下顎頭の引き出し現象を誘発
咬合干渉:滑走運動路上:回避運動を誘発
咬合支持喪失:下顎頭への圧迫。compression
前歯部干渉:フラットスプリント、ブラックスチェッカーで計測。下顎の後方あるいは側方変位を誘導。
■不正咬合治療のポイント
1。不正咬合の要因が存在しない咬合を完成させること。
2。上記を排除し、セントリックストップ、ポステリアサポートを得ること。
A-B plane と咬合平面
■診査
セファロ、CMS、模型分析
AOPを基準平面する。これがあるのはギルバッハとSAM
Angle of Discclussion:
Denture Frame Analysis:先生はこの3角形をよくみる。そして調和がとれるようにする。
ODI:
APDI:
CF:ODI+APDI
上記4つをセファロより分析。
■機能的適応
垂直的成長能→この量の違いにより、下顎の水平的垂直的適応能の変化。
それと供に下顎枝の潜在的成長能、下顎角部の吸収(咬筋の伸展性)
上顎大臼歯部の傾斜度(UOP:Posterior)
Denture flameの面積、角度
■形態的分類
Skeletal class 2
skeletal class 1
skeletal class 3
high mandibular plane angle(skeletal open bite)
low mandibular(skeletal deep bite)
high vertical
low vertical
進化的背景 Ⅱ→Ⅰ→Ⅲ、deep→openbite
■適応反応
第一段階:咬合高径の増加(環境の変化)二帯する非特異的な適応反応として下顎の最大が発言する
第二段階:顎顔面骨格(機能的器官)に特異的な適応反応として咀嚼筋、口腔周囲筋と中枢神経系の連携による下顎の位置や姿勢の変化
第三段階:総体的適応がおこる
最終段階:習慣化
■代償反応
垂直的代償、歯と歯槽による代償
Ⅲ級のローアングルは咬合高径を上げる
Ⅱ級のハイアングルはどうするか? →圧下。
スワブさんはCompensation部分を補綴しないさいと。
full classⅡ:3と4が嵌合し、これ以上顎が後方に行かないようにしている。
■診断:歯科の場合は正常からの逸脱を判断する。医科は病気を特定して病名を判断。
→診断は人間によってなされる責任にある決断である。それゆえ、診断は倫理的判断のもとになされなければならない。
正常の定義:咀嚼器官は多機能性器官、正常とはなにか? 正常は安定か?
生体は常に変化し続けるもの。永久的に適応を繰り返すのが生体。
Eufunction(個性正常機能);
■simple leveling:通常レベリング、そして上下顎前突をつくっている。だから抜歯となる
■Strategic leveling:コイルスプリングを使用し大臼歯起こす。ただ強い咬合だとなかなか起きない。
■GEAW:最初からGUMMETAL0014ラウンド、歯根膜をならす。そしてそして小林フックを装着し、ゴムかけの練習も。
小臼歯当てる→大臼歯干渉除去→臼歯傾斜させる→前歯叢生改善。
トルクでGUMMETALは折れ易いのでゆっくり。小臼歯をガイドとする。
面積が広いヒト:lowangleの抜歯した場合はスペースあける。そしてそこにインプラント埋入する。
■Bracketposition:4を中心として上顎4から後方は4.0、3は+0.5、2は-0.5、1は0。下顎は4を中心として大臼歯が3.5、犬歯+0.5、1、2は-0.5。
さじかげん。