2016.1.10 WDSCわたしが考える「矯正治療の要点」 〜治療をむつかしくしないために〜

わたしが考える「矯正治療の要点」 〜治療をむつかしくしないために〜

福井 隆彦 福井矯正歯科クリニック 大阪府堺市

矯正治療をむつかしくしないために!

対症療法で矯正治療を行うと治療がむつかしくなり、良い治療結果が得られず治 療期間も長くなる。

矯正治療に必要な知識。

「考える」シリーズ

・診断を考える
・Levelingを考える
・Force balance を考える ・上顎前歯のretraction を考える ・上顎前突症(II級)の治療を考える

考える習慣が必要 矯正治療への自信は高レベルの治療成績を生む 自信は知識と技術の習得から。 まず塾考すること。→それを表現する。

矯正治療の成果

術前 機能面や審美面二問題のある不正咬合 それなりに機能

1980年頃straight wire法の導入に伴い材料の開発、装置の装着が容易になっっ た。 1つの治療法、装置の使用法をしっただけでは対処できない症例は沢山存 在する。患者の状態箱子に異なることから、治療法をマニュアル化することはで きない。

一般的には治療法から学び始める傾向にあるが、治療の各段階での処置が適切で あるかの判断は基礎的な知識量と正確さ二より左右される。

k

なぜこのような不正咬合が発現したのか? →何をすべきか?が見えてくる

正常とは? :正常咬合の概念が必要。これがないと目標が立てられない。
良い治療と悪い治療は?:優れた治験例を数多く見ることで治療の良し悪しが判
断できる目を養う。

Stoner’s 4D

1.Degree of force 2.
3.
4.

Differential force :差動矯正力

常にこれを考える。 そして先生は常にBand使用。 Bracket position:常に10 0%理想的位置に付けれるとは限らない。 ストレートワイヤーやっててもベン ディングは必要。 なぜならブラケットポジションは異なるから。

結紮:これは意外とすごく重要。これで治療の結果が異なる。 スタッフやアル バイトにやらせてたりする→理想的な動きは不可能。

Soldering:蝋着:クリンパブルフックも良いが蝋着には劣る。

臨床に必要な知識

診断がしっかりできるのか? それを行う前に非抜歯だ。レジンブラケットだと
いうのは有りえない。 治療のための装置なのでそこを選択として持っておく。

不正咬合の状態把握

セファロ分析所見:いろいろな分析方法がある。 模型分析、レントゲン、その
他資料。 精度の高い資料をつく

MBSによる治療では ブラケット

http://www.slideshare.net/indiandentalacademy/space-closure-by- frictionless-mechanics-2

Gable bend

gable

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2016.1.10 WDSC 矯正 ーわたしが考える「矯正治療の要点」

わたしが考える「矯正治療の要点」

〜治療をむつかしくしないために〜

 

矯正治療は知識と技術と経験によって支えられている。いくら豊富な知識を持ちわせていても、それを表現する技術力が劣っていては満足のいく地検量は得られない。

矯正治療にパーフェクトは存在しない。

したがって学問上の限界はない。

矯正治療を行う限り、自らの治療の質の工場二一生探究心が求めれるみ直的な学問

 

1980頃

 

◾️edgewise法による矯正線の物理的性質

1。太さ 2長さ 3。レジリエント

 

◾️edgewise法でみる歯の移動

1。移動様式1:archi wireがRailとなってbracketがスライドし歯が動く場合

2。移動様式2:brackettとwireが一体となりarch wireが動くことで歯が動く場合

3。移動様式3:補助力によりワイヤーがブラケットスロットをスライドすることでarch wireに固定された部分の歯が動く場合

 

◾️診断シリーズ

 

1。上顎前歯部に問題のある引き継ぎ症例

他院での初診時年齢:7際 主訴は正中離開。上顎側切歯先天欠損、それを永久歯列になるまで観察。 治療開始年齢は10才5花月。 左上、下顎左右の第一小臼歯抜歯。 その半年後に転院。

先生は歯の移動を多くする場合は022ブラケットを使用する。

 

この症例はどうしたかと言うと。すべてのブラケットを除去し、半年間放置。そして本来の各歯の位置を見極めることにした。 バウラケット撤去後前歯部での外傷性咬合の軽減のため結節を削合した。

→自然に臼歯は噛み、前歯正中はあってきた。

 

→再検査。 装置撤去後2年。だいぶ変化した。 セファロより骨格的改善は必要ない。

すでに抜歯されているので正中を一致させるのと臼歯咬合。

手順:上顎中切歯歯根は短いので極力あとからブラケットを付ける。 022*028 ブラケット

 

1。下顎016Ni-Ti:慣れさせる為の意味。

2。2ヶ月後 018オーストラリアンワイヤー

3。4、5ヶ月後 下顎7、7バンド装着。 下顎犬歯にgable bendを入れる

4。5.5か月後 上顎前歯部にはガードチューブを入れる。

5。6、5ヶ月後 上顎016へ。上顎7にモジュール(患者様への配慮)

5。13.5ヶ月後: 下顎6近心にフック蝋着。

 

◾️診断:あらゆる医療は診断野本に治療が始まる。的確な診断により最適な治療が行える。

→治療方法抜歯、非抜歯だとではない。

 

1。不正咬合の状態把握

2。治療目標設定:これが一番重要。 何をすべきか? 何ができるのか?

3。治療手順:抜歯の必要性・部位・使用装置の決定

4。動的治療期間の予測

 

◾️模型観察

1。上下顎の前後的な位置関係(大臼歯・犬歯の 咬合関係、over jet,,,etc)

2。上下顎の左右の位置関係 (midling ・側方歯軍の咬合関係、上下臼歯の頬舌的傾斜

4。上下歯列弓の形態・大きさ

5。curve of Spee

6。上下顎前歯の歯軸傾斜:咬合面観で舌面の見える量

7。上下顎歯列のdiscrepancy:

8。ここの歯の形態、位置異常・大きさ

9。下顎の前方・側方運動の予測

10。舌突出癖の有無 : 使い方を教える。ゆく〜りと教育

 

模型上で予測不可能な事項は 頭蓋からの上下的位置関係、上下顎の形態・埋伏歯の有無、歯根の状態など

→先生は模型上の観察後、セファロの計測値から各データの関連性を考える。

 

◾️セファロ分析についての考え方

・一般的に不正咬合の診断二セファロデータが14される。

・基準値は:1。限られた数の正常咬合者の平均値、ある個人の正常咬合者のデータ

 

・基準値をどうつかうか:その利用法は各術者の考え方で決めること。

・データは診断より治療前後の比較の方が得られる情報量は多い。

・あくまで平均値はあるが、各データの関連性が、、、。

 

◾️Steiner 分析による理想値:治療目標。 あくまでの。。 実際に数値に左右されない

 

◾️F.O.R.G式set-upmodel

1。術前の上下模型を印象する

2。歯頚部が隠れるまで普通石膏を流し、高架前二張りを取る。

3。ユーティリティーワックスを歯列の形状に曲げる  長さ5っm程度短く

4。パラフィンとユーティリティーワックスまで座ものを2mm程度の厚さに流す。

ワックス効果前に上記ユーティリティーを歯列の中央に置く

5。普通石膏を流し、模型の基底部を作る

6。高架後トレーのみを外し、その後印象材を除去する

7。石膏面とワックスが分離したら正しい位置に戻し仮止めする。

 

◾️Leveling

・歯列の長径を拡大させる傾向にある

・前歯の神速傾斜や圧下は振りになることが多い。

 

◾️先生の場合

・前歯レベリング時臼歯は動かさないように6近心にストップループや

・犬歯ダブルのブラケットを使うと犬歯遠心移動させるとこに前歯がフレアーになりやすいので先生はシングル。そしてシングルで前歯挺出してきそうならgable bendを入れる

 

◾️lleveling と前歯部bite opening:

・上顎では犬歯の低位と近心傾斜、近心傾斜の第一大臼歯にlingual arch.palatal archの使用。

・下顎ではすぴーの平坦化。

 

◾️下顎前歯の位置の重要性

・下顎前歯は整直していなければならない。

・下顎前歯の軸傾斜と上下的な位置は治療結果に大きく影響を与える

・治療目標を定める時、必ず下顎前歯について検討すべきである

・治療手順の中で下顎前歯の位置に影響を与えるステップは注意深く行う必要がある。

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